「ねこせんせい〜!原稿くれるならそういってくれよぅ…(´Д`;)`、」
今年一年のリンあれまとめ記事を書いているところにねこ先生のユコわか連載原稿が届きました。しかも年末の挨拶文入りで。これって、今年中にupしろってことですよね?(・∀・;) 

ということで、ねこ先生のユコわか連載も8回目。プロバイダのお話です。なんだか私もなんとなく聞いた事がありそうな話に入ってきました。「プロバイダ選び…なつかしいなぁ」なんて人も多いのではないでしょうか? 

今年最後のねこ先生連載です。それではお読みくださいっ (*’ω’*)っ

《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史》電話とインターネット

連載読んでないよ、という方はこのお正月休みにチェックしてもらってもいいですよ(笑) 下に今までのリンクがあります↓よろしくです(..)

(1)インターネット以前の通信事情をごく簡単に

ねこ先生プロフ

〜序文
1)携帯電話が普及するまでの電話事情
2)携帯電話の普及
3)パソコン通信 
4)パソコン通信とインターネットの文化の違い
5)パソコン通信についてもう少し
6)日本でのインターネットの黎明期におけるNTTと「通信自由化」という「嘘」
7)日本のインターネットの黎明期のお話をいくつか 
8)通信速度、ファイルサイズや容量にまつわる話

ユコびんでも分かるインターネットと通信の歴史、これまでのエントリを読んでいない方は、こちらからどうぞ。
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史①》電話とインターネット
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史②》電話とインターネット / パソコン通信 〜ねこ先生連載
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史③》パソコン通信とインターネットの文化の違い
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史④》パソコン通信についてもう少し
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑤》日本でのインターネットの黎明期におけるNTTと「通信自由化」という「嘘」
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑥》日本のインターネットの黎明期のお話をいくつか
通信速度、ファイルサイズや容量にまつわる話〜ねこ先生連載《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑦》

9)インターネット・プロバイダーというもの

 インターネット初期のもうひとつの大きな話題は、「どこのプロバイダーがいいか」ということでした。現在では「光にするか、無線にするか、有線(ケーブルテレビなど)にするか」という回線の選択の方が、「ソネットにするか、ニフティにするか」というプロバイダー選びより意味がありますが、初期の頃は回線はほぼ同じで、プロバイダーはさまざまな工夫を凝らして自社の優位性をアピールしていました。

 そもそも、インターネットがどのようなものか、ということを知らない人は多いのではないかと思います。通信方式等の専門的なことはともかく、「インターネットの情報はどうやって流れているのかな?」「私が出したメールはどこを通って相手に行くの?」ということもわからない人が多いでしょう。何となく使っていれば、そんなことは知らなくてもすみますから。ここでは、その点については詳述しません。インターネットのイメージ図なら、ネット上にいくらでも転がっていると思います。

 インターネット初期にはインターネットへの接続はほとんどがダイヤルアップ方式で、電話料金のことを考えると「どこでインターネットにつながっているか」ということは大問題でした。インターネットに入るまでは電話線を通るわけで、自分の電話と同じ市外局番でなければ、市外通話料金がかかってしまうからです。接続のための費用(プロバイダー費用)だけでは費用が決まらなかったのですね。

 Yahoo!の仕事をしていたときにも、プロバイダーの特集をたくさん書きました。単に料金やサービスを比較したものだけでなく、いわゆる「タイアップ企画」にも関わり、いくつかのプロバイダーの取材をしました。私はわがままなので、編集担当者に「ここか、ここならいいけど、ここはいや」と、えり好みをさせていただきました(笑)。企画記事なので褒めないわけにはいかず、自分が良くないと思うプロバイダーを避けたかったからです。出来上がった記事はクライアントさんには好評だったようですが、実は、そういう内幕がありました。

 試験的なところも含めて、5つのプロバイダーを使ってみましたが、長かったのはDTIです。ニフティはパソコン通信時代から使い続けていますので、インターネットに関しては、初期のころは二重投資をしていたことになります。

 インターネット初期の代表的なプロバイダーの特徴を少し見てみましょう。すぐに思い出せる限りですので、「私が使っていたところが抜けている」は、ご容赦ください(笑)

 

● iij(Internet Initiative Japan)
その名の通り、プロバイダーとして先駆者的存在。設立に当たっての内幕は知らないのですが、当初から「半官半民」の企業でした。現在でもNTT系列が実権を握っているのではないかと思いますが、バックが強かったので、積極的にネットワーク投資を行い、独自の回線網をいち早く整えただけでなく、海外とのネットワークにも強みがあります。そういう経過がありますので、大企業や公官庁に強く、現在は個人向けサービスには力を入れていないようですね。設立当初は「iij4u」というブランド名で、個人向けのサービスにも力を入れていました。当初から回線の質は高く(そのかわり値段も高かった)、こだわるユーザー向け、という感じでした。

ニフティ:
ニフティも、インターネットのプロバイダー業に参入したのは早かったのですが、前述のようにパソコン通信も抱えていましたから、パソコン通信経由でインターネットのメールのやりとりをする人も多かったようです。電気会社系は、さすがにどこもプロバイダー業への参入に積極的でした。富士通系には、infoWebというプロバイダーもありましたが、ニフティブランドに統一されました。電気会社系から順番に見てみましょう

BIGLOBE:NEC系
スタートはニフティより遅かったように記憶していますが、やはりパソコン通信を抱えていたことと、NECのパソコンのシェアが高かったことで、大きい規模のプロバイダーになりました。契約者数ではトップクラスでしょうね。

So-net:ソニー系
エンターテイメントに強い会社らしく、キャラクターを使ったサービスが有名でした(今も、かな?)。私の周りでも、キャラクターに惹かれてソネットに乗り換えた女性がたくさんいました。

DTI(Dream Train Internet)三菱電機系:
一時期、私も使っていました。回線の質とサービスが良いと感じていたからです。実際、初期には、回線やサービスで支持率上位の常連でした。ニフティは全然電話がつながらなかったのに、DTIは当時にしては珍しく、電話対応が素早かったことをよく覚えています。今はどうでしょう。会社自体が変わりましたからね。

Hi-Ho:松下電器系:
比較的速くからサービスを行っていて、Yahoo!でも取り上げた記憶があるのですが・・・中身に関してはまったく覚えていません。ごめんなさい。

NTT Com(OCN、infoSphereなど)
次は、通信系。もちろん、最大の通信会社であるNTTもプロバイダー事業を行っていました。サービス内容はさまざまでしたが、料金は安くなく、私は「眼中なし」でした(笑)。自社回線を使ってるのだからもっと安くできるはずなのになぁ、と、大いに不満だったのですが、周辺事情を調べてみると、高いのも納得(わかった、というだけですが)でした。NTTの系列には、その他にも「ぷらら」「WAKWAK」がありました(今もある?)。

日本テレコム:(ODN)
登場はやや遅かった記憶がありますが、従量制ではない定額料金体系が登場して驚きました。やはり通信系は有利なはずですが、NTTの「殿様商売」とのさが大きかったものです。

ASAHIネット:
次は独立系。朝日新聞が事業展開したパソコン通信がスタートですが、インターネットプロバイダーとしても草分けのひとつです。パソコン通信としてのASAHIネットは、他の大手と少しカラーが違ったようですが、私はパソコン雑誌をほとんど読まなかった(ASAHIネットは朝日新聞社のパソコン雑誌の読者サービスとしてスタートした経緯がある)ので、残念ながら実際には体験していません。プロバイダーとしては当初から評価が高く、利用者も多かったように思います。

alpha:(アルファ・インターネット)
今はなき会社ですが(つい最近どこかに吸収されたという記事を読んだのですが、忘れました)、登場は衝撃的でした。1年分の利用料をまとめて払うと9800円(だったかな? 9600円だったかもしれない)という価格破壊! しかも、初回は払い込みでOKという、びんぼー人にはなんともありがたいサービスでした。ただし、当初はアクセスポイントが少なく、私が当時住んでいた局番にはなく、電話料金を計算してにらめっこ、という思い出があります。いろいろと悪いく言う人もありましたが、それほど悪くなかったと思います。

ベッコアメ:独立系:
もうご存じない方の方が多いでしょうが、90年代前半までにサービスを開始した独立系でもっとも有名だったうちのひとつです。初めて名前を見た時には「なんじゃこりゃ?」と思いましたが(笑)。今では考えられないことですが、個人がプロバイダー事業に参入できたという面白い例です。他にもリムネットなどが独立系の代表でした。今はどうなってるのかな?

 

 もちろん他にもたくさんありましたが、思い出すままに書いてみるとこんなところでしょうか。

 今のように「ここはこんなに良い」「ここはこんなに酷い」という口コミが簡単にネットで見つかる時代ではなく、インターネットを1から始める人も多かったので、雑誌のプロバイダー特集はとても支持率の高い記事でした。当時のプロバイーダーの「売り」は、つながりやすさ(今では考えられないのですが、つながらないこともしばしばありました)がまず一番大切でした。どこも「自分のところはこんなにつながりやすい」と宣伝していましたが、今だったら「誇大広告!」とやりだまにあげられそうな広告もしばしば目にしました。次は料金でしょうか。

 つながりやすさや料金ももちろんサービスの範疇ですが、その他のサービス(利用者に対するサービス、メールの容量など付随するさまざまなサービス)で決め手になることは少なかったように思います。そんな中で、So-netのポストペット(やハーボットくん)のサービスは、本来のサービス以外でユーザーから一定の支持を集めた数少ない例でしょうね。

 プロバイダーにまつわるトラブルもたくさんありました。取材をすると、記事にしない裏話なども聞かせてもらうこともありましたが、当時の「つながらない」問題については、多くのプロバイダーがさまざまな工夫をしていました。いくつかのプロバイダーは、料金高めのラインを作って、利用者数そのものを制限する、という方法をとっていました。つながらないことの抜本的な解決策は回線数を増やすことですが、当時はNTTの接続料もかなり割高だったこともあり、電話番号を増やして回線数を増やすこともなかなかできないプロバイダーもあったようです。もっとも、大きなプロバイダーになると、同じ電話局(03なら03)にいくつもの電話番号を作っていましたから、電話番号によってつながりやすさが違う、ということすらありましたから、ユーザーにとってはなかなか悩ましい問題でした。「この番号がだめだから違うのにかけてみる」ということも日常的にあったのです。

 最近は「モンスターなんちゃら」というように、悪質なクレーマーや親、患者などを指すことばもあるくらいで、ユーザー側もそうした行為が「恥ずかしいもの」であることが認識されている人が増えていますが、20年前にもこうした無理難題を言うユーザーには悩まされていたようです。しかし、その点については、プロバイダーやパソコンメーカー側にも大いに問題がありました。

 インターネットが普及し始めるにつれて、「パソコンを知らない」人たちもパソコンが普及し、インターネットユーザーも増えていきました。多くのユーザーにとっては、パソコンはブラックボックスですし、インターネットなどは「なんでつながってるの?」の世界です。つながらない理由がパソコンにあるのか、通信回線にあるのか、はたまたユーザー側の勘違いなのか、なかなか判断できないものです。ところが、初期の頃のガイドは、今のものに比べるとかなり不親切でしたから、必然的に「?」の部分も多かったのです。ましてや、今のようにパソコンが勝手にインターネットにつながってくれる(笑)訳ではありませんでしたらから、ユーザーの方から見たら「サービス、なってない」と思わざるを得ないようなシチュエーションもたくさんあったのです。電話線に風呂敷をぶら下げて「届かないぞ!」という笑い話が明治時代にありましたが、音声電話しか知らない人にとっては、パソコンがつながっていることは「未知との遭遇」だったわけですね。

 と、ここまで書いていて、「昔はいろいろ苦労したなぁ・・」と、なにやら感慨めいた思いに浸ってしまいました。次回は、そうした「苦労話」を少しばかり書いてみようかと思います。

***

今年も1年が終わります。
りんあれの読者の皆さんにも、良い年が迎えられますように!
                     ねこより

ねこ先生の寄稿エントリ
docomoのiPhoneとアップルの「進化」 (寄稿:ねこ先生)【リンあれ三周年企画】 

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