昨年の最後の方からスタートしたねこ先生の連載『ゆこびんでも分かるインターネットと通信の歴史』新年号でございます。
ネットを知らない私のような人にはお勉強に、昔からネットに精通している人には懐かしい思い出話に、と好評頂いています(*´∇`*)
ってか、「ねこ先生はゆこびんの妄想じゃなった、本当にいたんだ」という、そんな証明にもなってるとかいないとか。 

それでは今年も張り切ってまいりましょー(ねこ先生がw) お読みくださいヽ(‘ヮ’*)ゝ

 

**** ねこ先生から新年のご挨拶 ****

2014年になりました。旧年中は、ゆこびんがお世話になりました。
今年も、今まで以上にゆこびんとねこ事務所を暖かく見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
連載は、しばらく続くと思います。年明けから超多忙で、更新のペースが少し落ちるかもしれませんが、のんびりとお読みください。

                       ねこより

(1)インターネット以前の通信事情をごく簡単に

ねこ先生プロフ

〜序文
1)携帯電話が普及するまでの電話事情
2)携帯電話の普及
3)パソコン通信 
4)パソコン通信とインターネットの文化の違い
5)パソコン通信についてもう少し
6)日本でのインターネットの黎明期におけるNTTと「通信自由化」という「嘘」
7)日本のインターネットの黎明期のお話をいくつか 
8)通信速度、ファイルサイズや容量にまつわる話
9)インターネット・プロバイダー 

ユコびんでも分かるインターネットと通信の歴史、これまでのエントリを読んでいない方は、こちらからどうぞ。
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史①》電話とインターネット
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史②》電話とインターネット / パソコン通信 〜ねこ先生連載
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史③》パソコン通信とインターネットの文化の違い
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史④》パソコン通信についてもう少し
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑤》日本でのインターネットの黎明期におけるNTTと「通信自由化」という「嘘」
《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑥》日本のインターネットの黎明期のお話をいくつか
通信速度、ファイルサイズや容量にまつわる話〜ねこ先生連載《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑦》
インターネット・プロバイダーというもの 〜ねこ先生連載《ユコびんでもわかるインターネットと通信の歴史⑧》

10) インターネット初期のユーザー、特にMacユーザーがどんな苦労をしていたのかなど(+ 書き忘れの話をひとつ)

 ひとつ、書き忘れたエピソードを思い出しました。パソコン通信時代に再び広がった「都市伝説」ですが、ユーザーがいかに電話料金を気にしていたかがわかるお話です。

 皆さんは「黒電話」をご存知でしょうか。NTTの固定電話を敷く時にかかる80000円が72000円に下がった話を思い出してください。通信の「自由化」以前は、電話機は電電公社の所有物で、ユーザーが使っている電話は借り物でした。一般家庭にはダイヤル式の黒電話が「支給」されるのが普通でした。(先日あるミーティングで、参加した20代の若者が黒電話を知らなかったのでびっくりしましたが、考えてみればそんなことも十分にあり得る時代になってしまったのですね。)この電話、普通にダイヤルを回せばかかるのですが、実は、受話器を置くところの白いスイッチを押してもかけられました。1なら1回、5なら5回、0なら10回叩くと、ダイヤルを回したのと同じ結果が得られたのです。例えば、034と回すのであれば、「10回叩く、少し間をあける、3回叩く、少し間をあける、4回叩く」とすればよかったわけです。このような電話機になったのがいつ頃なのか、全ての黒電話がそうだったのか、また、自由化された後に各メーカーから発売されたアナログ式の電話が全てそうだったのかはわかりません。固定電話の電話機は専門外なので調べたこともありません。

 この「電話機の不思議」(仕組みを知っていれば不思議でも何でもないのですが)は、比較的古くから知られていました。おもしろがって電話をかける時に叩いてかけたりした人も多かったと思います。ただし、公衆電話ではできませんでした。当たり前ですね、受話器を置くところを叩いたらコインが落ちてきてしまいますから(ゆこびんなら、イラストにしそうだな/笑)

 そして、この「電話機の不思議」には、付随した解説がありました。「最後の番号だけを叩いて電話をかけると、電話料金がかからなくなる」というものです。ちょっと考えればそんなことがあるわけないのはすぐにわかります。「受話器を置くところを叩く」=「電話を終わらせる、それにもかかわらず相手にかかる」という現象から出てきた発想だと思いますが、それにしても本当に信じていた人がかなりいたのには驚きました。パソコン通信時代にもこの都市伝説が一部で広まって、わざわざダイヤルを手動にしてつないだ、なんていう話も聞きました。

 これ以外にも、電話料金がただになる、安くなる、という「裏技」がいくつかありました。もちろん、そんなものがあるはずはなく、単なる勘違いなのですが、電話料金に悩んでいたユーザーは、こっそり試してみた経験があるのではないかと思います。

 さて、話を戻しましょう。

 みなさんは「キャッチ落ち」という言葉をご存知でしょうか。私のところに来ているクライアントさんの中でも若い人に聞いてみたら、「なんですか、それ?」でした。どうやらブロードバンドが普及してからインターネットを始めた方にはなじみのない言葉みたいですね。インターネット初期にはインターネットにつなぐためにはダイヤルアップという方法を使っていたことは書きましたが、ダイヤルアップとは、「インターネットにアクセスする電話番号に電話をかけてつなぐ」というものです。普通の電話のように手で電話番号を回す(押す)のではなく機械が勝手にやってくれるのですが、仕組みとしては電話と同じ。ところが、キャッチホンを使っていると、他からかかってくると回線が切れてしまうのです。キャッチホンは長電話族には便利なサービスですが、インターネット(パソコン通信)族にとっては、使い方を間違えるとやっかいなものでもあったのです。

 切れたらもう一度つなげばいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、当時はそんな余裕はありませんでした。なにしろ、一度切れてしまうとしばらくつながらない可能性があるのですから(笑)

 この「つながりやすさ」は、プロバイダーやアクセスポイントによってかなりの違いがありました。電話回線ですから「容量ベース」ではなく「回線数ベース」で一杯になるわけで、アクセスが集中する時間帯だと、つながらないこともよくありました。ひところの携帯電話がつながらないのと同じような状況になったのです(今はだいぶ改善されましたが)。プロバイダーによっては、値段の高いコースに別の電話番号を設定して「こちらはつながりやすいです」とうたっているところもありました。

 つながったはよいが、お目当てのページがきちんと表示されない、ということも頻繁にありました。特にMacユーザーにとってはこれは鬼門で、Netscapeでは見られないサイトが山のようにあったのです。これは困った事態で、あれこれとやってみても駄目なことも多く、結局、仕事で詰まってしまい、ウィンドウズマシンを買うはめになってしまいました。今だったら、Macの上でいくらでもウィンドウズを動かせるのですが。(そういえば、私のクライアントの一人に、ソフト開発をやっている人がいます。今では何故か社員のパソコンは全員iMacで、その上でウィンドウズを操っていると言ってました。「その方がコストが安い上に速いんです」だそうです。)

 自分でホームページを作る時も(あ、こういう時に「ホームページ」という言葉がつい出てきてしまうのは、古い世代の証拠かもしれませんね)Macで作るのはとても怖いものでした。Windowsを使っている友人たちは、「別にネスケで、Macで見れなくても、少数だから大丈夫」などと言って気にしていない人も多かったのですが(実は、最初はNetscapeのシェアはかなり大きかったのですが)こちらは何しろ「少数派」です。Windowsマシンでいちいちチェックしなければならないのは、結構面倒なことでした。

 私が一時期IT関連のアナリストをやっていた会社では、欧州系の外資だったこともあり、業務用のパソコンがほとんどがMacでした。(アメリカ人が嫌いなんですね/苦笑。Windowsはアメリカの象徴らしく社長も東京の支社長も嫌っていましたが、何故かMacはオッケー。Appleもアメリカの会社だと思うんですけどねぇ/笑)小さな会社だったので大した台数ではないのですが、会社のパソコンをLANでつなぐお仕事をいただいた時にも、今では考えられないくらいの苦労をしました。今のように、「Time Capsule置いといてちょいちょい」で全てがつながるわけではなく、WindowsとMacの混在も結構やっかいでしたから。そのときにさまざまな通信規格の勉強をしたのですが、その知識も今は「宝の持ち腐れ」になってしまいました(笑)

 インターネットが使われ始めてからのMacを使っているが故の最大の苦労は、ソフトやファイルの互換性でした。インターネットの普及とともにパソコンでファイルを共有することが格段に増えましたので、「お前、Mac? じゃあ、だめじゃん」という目にあったことは、90年代からパソコンを使っていた人にとっては一度や二度の経験ではないはずです。

 どうも、私の選択はいつも「少数派」のようです。ヴィデオもベータ派でした。すでにべータを知らない人たちもいると思いますが、ベータを選んだのは性能でした。値段やコンテンツなどではVHSが優位だったので、ベータが「敗退」することになってしまいましたが、その性能が優れていることは、放送局などで最後までベータが使われていたことでもわかります。独自の文化をすでに築き上げたAppleがベータのように消滅することはないでしょうが、何やら「どこかで聞いたような話」でもありますね。

***

 次回からは、ブロードバンドにたどり着くまでのことをいくつか書いてみようと思います。

ねこ先生の寄稿エントリ
docomoのiPhoneとアップルの「進化」 (寄稿:ねこ先生)【リンあれ三周年企画】 

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