※このページは随時アップデートされます。情報が増えたり、テンプレートが置かれたりします。
ジャバラ豆本の前に道具の説明から
道具
用意して欲しいもの
●ヘラ
折り目をつけるのに使います。よく、折り目をつけるのにカッターの刃の背中を使うことがありますが、できあがりのクオリティが下がるので必ずヘラを使ってください。ヘラは紙に傷がつかず凹むけど、カッターの葉の裏だと紙の断面が切れちゃう。100均とかにある裁縫用でもいけます。絵を描く時ようのプラスチックのスパチュラでもよさそう。先の丸い鉄筆とかもGood! 先が尖っているは切れるからだめ。断面が丸いものを!
↑これ、実際使ってみた。使いやすかった。オススメ。
●中性のり
ジャバラをつなげるのと外箱の組み立てに使います。変色をさけるために必ず中性ののりを使ってください。製本ではボンドとのりを同量混ぜて水で溶いて使うのがポピュラーです。普通のヤマトのりは変色するのでダメです。フエキのりは大丈夫です。
今回は小さい豆本なので、スティックタイプの天然素材のりがおススメです。製本のえらい先生に勧められたのがコレ。実際使ってみたら、とってもイイ(o^ー’)b
「リプレ2ナチュラル」
新宿の世界堂(1F)でも売ってました。先日世界堂に行った時に余分に追加購入したので、入手困難な人は言ってくださいな。
あとはふつうのものしか使わなーいです。
●カッター
●定規
(●カッターマットはあると便利)
ワクセイワークス豆本 フォーマット
サイズ(約 48 x 58 x 13 mm)
【WW豆本構成】
基本的には3つのパーツから成り立っています。
●箱(外箱・内箱)
●中身(ジャバラ)
●奥付紙
そのうち、各自が自分で作るのは
●外箱の画像データ
●中身(ジャバラ)
●奥付紙
みんなで共通なもの(※お金がかかります)
◯外箱の紙と印刷
◯内箱(一個10円)
[外箱の印刷と紙代]
1種類につき一律(–未定–)円。1種類を1個作っても50個作ってもかかる費用は同じ。つまりたくさん作った方が1つ当たりの材料費は下がります。詳細な金額については追って連絡)
[内箱の紙代]
みんな共通です(色は数種類つくる予定)。こちらは1個10円。
※箱の組み立ては各自で。もしも難しい場合はできる人がバイトします。お茶代を出すカンジで!
【イレギュラーなものの対応】
・箱は基本みんな同じサイズです。どうしてもこのサイズじゃなくしたい場合は、サイズと展開図をゆこびんまで。(印刷の都合により)
・箱の紙は基本みんな同じで同じ印刷所で刷ります。他の方法でやりたい人はゆこびんまで相談。
・中身は、基本50mm × 40mmのじゃばらで後述するフォーマットの通りですが、箱に入れば、形や素材など独自のものでかまいません。相談とか特に必要ないです。
また本でなくてアクセサリーや小物でもかまいません。その旨分かるようにしておいてください。
但し、「ワクセイワークス全集」(ひとり一つ宇宙モノ)に関しては基本は長四角横書き(左開き)揃えたいと思います。それ以外のものの場合は相談してください。
【値段設定】
価格は豆本ひとつで500円前後をイメージしています。
でも、これはあくまで目安なので1000円でも2000円でもかまいません。
但し「ワクセイワークス全集」(ひとり一つ宇宙モノ)に関しては価格を揃えたいと思います。
サンプル配布
上の写真のようなサンプルをみんなに配ります。
ただ、外箱の紙が本番のものではないです。似たような紙です。サイズ感と雰囲気をカンジとってもらう用です。配布されるものは以下↓
・サンプル外箱
・サンプル内箱
・サンプル奥付紙
(各サンプルのデザインは、それぞれ別のものです。)
・作ってみよう!箱セット
運がいい人はジャバラのりづけサンプルもあります。
【ジャバラフォーマット】
それでは、具体的に作るもののフォーマットについて。
まず、一番大事な中身(ジャバラ)部分の説明をします。
●横書き縦書きどちらでも可。ジャバラを横向きに使う場合は、横書きと同じで左開きにする。
(いろんなパターンジャバラ)
●最初の1ページ目は中表紙(扉)とし、横書きなら右ページから、縦書きなら左ページからスタートすること。2ページ目以降から本文。
●基本的には紙目と折り目を揃えること。(紙目がわらない人は質問してね)
●ジャバラなので(構造上の理由から)紙は厚めのものを選ぶこと。連量110kgくらいの紙推奨。90kgくらいだとちょっと心もとない、180kgくらいになると厚すぎる。なんらかしらの効果を狙う場合はこの限りではないです。(ちなみに一般的なコピー用紙が55kg-70kg程度。)
[A3(横目)用紙でジャバラを取る]
横書きの場合です。縦書きの場合左右反転。一番右が1ページ目になります。
A3サイズで横目ならば、一列9ページ分のジャバラがとれます。サイズだけでいえば10ページとれますが、つなぎ目ルール(後述)と終了ルール(後述)により奇数ページしかとれません。A4(縦目)なら1列で5ページぎりぎり取れます。
原稿を作る時はこんなカンジで…切る線や折る線のガイドを切り落とされる部分に入れよう(トンボ、トリムマーク)。両面印刷の場合は、つなぎ目の関係注意!
●(終了ルール)見開きで終わること。
(ページ数のルール)
●(つなぎ目ルール)紙をつなぎ合わせるのには1ページ使う(重ねる)こと、必ず見開きの裏に次の紙を重ねること(図とサンプル参照)。この場合のりは全面に塗らないこと(紙がシワシワになるのを避けるため)
●ページ数に決まりはない、箱に入れば良い。110kgの上質紙なら片面41ページ(つなぎ目4箇所)くらいはいける。
●折る時は必ずヘラなので紙を凹ませること。きれいなジャバラを折るコツ▶凹ませたスジ通りでなく、紙の縁の並行を保つようにするとよい。
●片面使いでも両面使いでもよい。
●両面使う場合は、位置合わせのシビアなデザインをさける(印刷屋にいれても1mm弱ズレるのが普通)
●中表紙(扉)にはタイトルと著者名
●ページ数を打つ場合は中表紙(扉)から1と数える…図を参照
●本文のフォントは6pt以上推奨
●アイディア1 表面▶本文 裏面▶サインなど
表面▶本文 裏面▶まわりこんで本文の続き
表面▶本文 裏面▶該当する挿絵
表面▶本文 裏面▶模様
表面▶本文 裏面▶制作秘話などのおまけ
表面▶1話目 裏面▶2話目
●アイディア2 ジャバラでも四角くない、変形でもいい
ジャバラは只の台紙として、写真(や紙)を別にプリントして貼る(演出)
ジャバラなので、2ページ見開きどころか3p単位や4ページ単位。全ページ単位で画面を。
おまけアイディア ジャバラを紐で結ぶ(紙によってはびっくり箱みたいに飛び出すから) ジャバラじゃなくて、カードにする。紙芝居風もいいね。
●折る部分は割れる話
ジャバラとか折る部分に印刷する場合は、薄い色(紙と近い色)にすること。なぜなら折ると紙が割れ、すなわち印刷も割れます。モーゼ!!
割れる例↓
【ジャバラテンプレート A3】
ジャバラテンプレートA3(ワクセイワークス全集用) 裏表両方あります。クリックでダウンロードしてね!☆
ギリギリ配置なので塗りたしは2mmでおねがいしますー!
【ジャバラの紙と印刷について】
☆売り物になるので紙や印刷は一定以上のクオリティに見えるものを使う、これ一番大事。具体的な方法は以下。
・印刷所に入れる(手っ取り早い。オフセット推奨だけど最低100部から。オンデマンドの場合、ヘタするとコピー以下なので印刷所を選ぶこと)
・家庭用インクジェットプリンタで頑張る(紙は普通のでは厳しいので選ぶこと。ちなみにCanonのものは水に弱いので注意書きを入れた方がいい)
・いい紙を使って、どっかのだれかのカラーレザープリンターで
・モノクロのレーザープリンタでイラストの線や本文を印刷して、色は手作業で塗る(水彩などで着彩刷る場合はシワシワにならないように水張りして作業、推奨)
・手描き(大量生産は無理だけど)
・世界堂のコピーサービスなどをつかって特殊紙に綺麗にコピー(綺麗な原稿で紙も選べばテイストによっては結構いける)
[ゆこびんアドバイス]
説明にも書いたけれど紙は重要。ペラペラの紙は構造上の問題もあるが、ちゃちく見えるのでオススメしない。それから、テカテカツルツル系の紙もチラシみたいなカンジで安っぽく見えやすいので、狙っているのでなければオススメしない。
印刷に関して。イラストならかすれやにじみを「味」ということにもできるが、文字はなかなかそうはいかない。単に汚い印刷に見える。文字を入れる場合はそれを基準に考えてもらえるいいかも。
新宿の世界堂に行くと、「特殊紙たちにインクジェットをしてみたー」的な見本があるよ。ほとんどつらみ…。家庭用プリンタの限界をカンジられる…
インクジェットが乗るようになるスプレーがあるので、これを使うと少しマシになるかも?
私はジャバラ部分も印刷所に入れようと思ってます。うちのインクジェットプリンタでは限界があるし、Canonなので。それになんだかんだでインク代もバカにならないので、総合的に考えると安い印刷所に入れた方が結果コストは低いとみた!(経験上)
オンデマンドだとテカるので、やっぱりオフセットかなぁ。オンデマンドでも綺麗だったりマットなところもあるみたいだけども、高いところのオンデマンドは安いところのオフセットより高い〜。もしいい印刷屋さんあったら教えて下さい〜!!σ(´~`*)
【外箱フォーマット】
デザインしたデータをゆこびんに提出(4月3日日曜締め切り)
サイズは現在仮です。0.5mm程度変更があるかもしれません。3月の終わりには確定させるので、1mm程度のズレには対応できるようにデータを作っておいてください。
仮のサイズですが、テンプレート(aiファイル or jpgファイル)が下のリンクにあります。使ってください。
[20160302時点の仮テンプレート ダウンロードリンク]
本でいうところの小口側が接着面になります。表紙を上にして見た時、紙が重なっているのが見えないように。横書き(左開き)と縦書き(右開き)では逆になります。
(データを作る時の注意事項)
●外箱(筒状の方)のデザインのみを作る
●データ画像は350dpi
●塗りたしは3mm程度
●CMYKデータで
●色校正はなし。(ディスプレイのキャリブレーション推奨。MacBookのRetinaモデルの人はキャリブレーションしなくてもかなりいける。とは言ってもディスプレイ上のような色味にはならないと思って、多少余裕のある色選び、デザインを。)
●フォントはアウトライン化する(Photoshopの人は画像に変換)
●表紙にはタイトルと著者名を入れる(コラボの人もいればその人をいれてもいい)
●背表紙にはタイトル著者名を入れる(コラボの人もいればその人をいれてもいい)
●折ると割れる話。ジャバラの項参照! サンプルのようなアンティーク調のデザインなら折れて印刷部分が割れてもアリだけれども、それが味にならないデザインの場合は折り目に濃い色は持ってこないこと推奨。他の豆本と一緒に並らぶので、やるとおそらく破壊力バツグン。
作例
本の形を意識したやつ。小口がリアル本の小口のように表紙と中紙が重なった風な絵面になっている。
ありがちな本デザインだけど箱を意識したもの
&
箱っぽさを強調したデザインのもの
【奥付紙フォーマット】
箱の底に軽く敷く(貼ってもよい)。紙はなんでもよい。私は配布したサンプルのようにトレーシングペーパーに印刷するつもり。
サイズ、項目は図を参照
必須事項は
●本のタイトル(アイテム名)
●著者(製作者)
●連絡先
あとは適当に。コラボの人の名前は忘れないように!
サンプルのトレペが評判よかったみたいなので、私が実際使ったトレペを紹介。
これじゃなくてもいいけど。コストやらいろいろ考えるとトレペの場合実質コレ一択のような。
●インクジェット対応のものを選ぶこと
●薄手のものを選ぶこと(厚手のものが多い、世界堂では薄手のインクジェット対応トレペを取り扱ってなかった)
最初に書きましたが、トレペは私の案なだけで他の紙でも全然かまいません。
スケジュール、流れ。最初に作るもの
一番大事な内容である、ジャバラ部分を考えてもらうことは大事だけれども、締め切りという観点でいうとデザフェス当日に間に合えばよい。
一番最初にやってくる締め切りは、外箱、本の装丁(表紙、背、裏表紙、小口)部分の画像データ。 4月3日(日)までにデータをゆこびんに提出。
その後、4月の半ば頃に、印刷された外箱の紙が配られるので、切って組み立てましょう。内箱は切られたものを配るので組み立てて合わせてください。
ワクセイワークス全集の中身も外箱のように一緒の印刷所に入れようと思います。原稿データを4月半ばまでに作っておいてください(締め切り日は後で決めます)
おまけ 道具等
箱を作るための秘密兵器、卓上カッティングマシン
ゆこびんおすすめの定規
アル助
滑り止めがすごい!(*゚Д゚*)これ使うようになってから作業精度上がった!
カッターは30度のこれ使ってます(*´ー`*)
今後の話
ちょっと気が早いけども、デザフェス後のお話。
デザフェスが終わっても、文学フリマとかでひっそり豆本屋さんやろうかなーと思っていたりします。
今回作って余った分は各自で通販とかしてくれていいけど、お揃いなので一緒に置いておいた方が売れる!かもしれないかなーと思ったりもします。希望があれば委託みたいなカンジでやりまーす。(*´д`*)
スベシャルサンクス
アドバイザー
昨年デザフェスに2回出展し、すてきな展示を成功させたイベント大先輩miiinaさんが、ワクセイワークスのアドバイザーをしてくれています。メンバーではないので、チーム運営で困ったことがあったりデザフェス関連でわからないことがあるとき、こちらが聞けばアドバイスしてくれる、という立場です。
お会いしたことがある方はわかると思いますが、miiinaさんはただの可愛らしいうさぎではない、しっかり者のすてきなおねーさんです!(*´ー`*)
困ったら助けてくれます! もし私達では持て余す問題があればいくらでもアドバイスしてくれると思います。なにかあったら、みんなも遠慮なく言ってね!
当日もお手伝いにきてくれると思われます!
豆本フォーマットを考える上でお世話になった人
今回の豆本のフォーマットは「箱+じゃばら」ということになりましたが、それ以前にいくつか豆本の製本の形を考えて吟味しました。
そのため、無駄に製本のスキルを身につけてしまったゆこびんですが、実はゆこびんのお友達に製本教室にかよっていたよーんさんという人がいて、アドバイスをしてくれたり製本の先生を紹介してくれました。(布張りのいわゆる普通の本の製本など教えてもらった)
よーんさんは、デザフェス当日遊びに来てくれる予定です。
↓よーんさんサイト。ものづくり系の人ではないです。コーチングを生業としているすっごく楽しいお姉さんです!
みんなもワクセイワークス全体にかかわるようなスベシャルサンクスな人がいたら他の人たちに紹介しましょう! 教えてね!