母さん、僕らのあのXGP、どうしたんでせうね？

だけど、いきなり孫がやってきたもんだから。

(*1)

ということで！Willcomがお金をかけて準備していた次世代PHS通信になるはずだった2.5GHz帯高速データ通信XGPの話はどうなっているのだ？

首の回らなくなったWillcomから切り離され、孫さんが代表取締役社長の新会社「ワイヤレス・シティ・プランニング」として生まれ変わった(・∀・)2.5GHz帯の通信事業。しばらく何の動きもなかったのですが、ココに来てやっと動きがあったのです。

待ってました。だってSoftBankで借金苦のWillcom抱え込むことにしたにした大きな理由の１つにこの2.5GHz帯の通信権利があったのですから。

さてさて、一番気になる事業展開の話はまだですが、何をするにも一番大事なお金の話がまとまったようです。

この孫さんの2.5GHz帯の高速通信事業会社「Wireless City Planning」ですが、2.5GHz帯の権利は第３世代携帯電話事業者以外という総務省のお約束があり、出資は1/3以下という条件があるためソフトバンクは1/3までしか出資出来ないことになっています。

ということで、ソフトバンクとアドバンテッジパートナーズが1/3ずつ出資する事は決まっていましたが、残り1/3に誰が出資するのかやっと決まりまったというニュースです。

以下の５社が出資する事になり出資総投資額1000億円になるそうです。うわ～スゴい規模。Willcomで展開させていたとしたら有り得ないカンジですw。（総投資額＝資本金＋今後投資する設備の額）

・Ericsson（スウェーデン）　エリクソンの日本公式HP

・Nokia Siemens Networks（フィンランド）　ノキア・シーメンス・ネットワークスの日本公式HP

・Alcatel-Lucent（フランス）　アルカテル・ルーセント日本公式HP

・華為技術（中国）　華為技術日本公式HP

・中興通訊　ＺＴＥ（中国）　　中興通訊　ＺＴＥ公式HP

エリクソンとかノキアとか結構なところが出資します。

ちなみに中興通訊は昨年からウィルコムとXGPの技術を共同開発していたという経緯があります。(参照→「中興通訊（ZTE）とウィルコム「XGP」技術に関する共同検討の覚書締結について」)

気になるサービス開始は来年2011年度中とのこと。

このままどうなるのかと思っていましたが、出資会社を並べてみると結構期待出来るのかしらん？と思っちゃいますね。なんだかワクワクしております。

え？　Willcomユーザーのyucovinにはもう関係ない話じゃないのかって？

いやいや、そんな事はありません。

WillcomはSoftBank傘下ですから、そしてiPhoneは今のところSoftBankですから、SoftBankのやる事は気にかける必要があるのです(｀･ω･´)ﾉ

ということで、情報元の日本経済新聞のページはこちら↓

ソフトバンク系次世代ＰＨＳ、ノキアなど海外５社出資総投資額1000億円、11年度中にサービス開始

欧州や中国の大手通信機器メーカー５社がソフトバンク系の次世代PHS会社に出資することが13日、明らかになった。次世代高速通信で先行する日本市場に安価な携帯電話インフラ機器を売り込み、実績づくりを急ぐ。国内の通信インフラは日本メーカーが高いシェアを握っている。海外メーカーの本格参入で競争原理が働けば、低い料金で高速大容量のデータ通信サービスが利用可能になりそうだ。

スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキア・シーメンス・ネットワークス、仏アルカテル・ルーセント、中国の華為技術と中興通訊（ＺＴＥ）の５社がファンドなどを通じて出資する。

　ソフトバンクはウィルコムから会社分割で「ＸＧＰ」と呼ぶ次世代ＰＨＳ事業を取得するため、全額出資の受け皿会社「ワイヤレスシティプランニング」を６月に設立した。この受け皿会社が12月中旬と来春の２回に分けて第三者割当増資を実施。最終的にソフトバンクと投資ファンドのアドバンテッジパートナーズが議決ベースの株式で33.3％ずつを保有し、残りを海外５社が引き受ける。優先株を含めた資本金は200億円強になる見込み。

　機器メーカーが特定の通信会社に出資するのは珍しい。５社は基地局や端末などの納入で一定の売り上げを見込むほか、今回の出資を足がかりに日本市場でのシェア拡大につなげる。

ソフトバンクモバイルはウィルコムから次世代ＰＨＳ事業を得ることでサービスの幅が広がり、通信速度でもドコモが24日に始める次世代携帯「LTE」に対抗できる。新会社の社長にはソフトバンクの孫正義社長が就き、陣頭指揮で事業の拡大を目指す。

(*1)西条八十の詩「麦藁帽子」のオマージュ(^-^;)

「麦藁帽子」は森村誠一『人間の証明』の映画に引用されている有名な詩。ちなみに主演はみんな大好き松田優作。

この詩は「帽子」「ぼくの帽子」「麦わら帽子」など印刷物によってタイトルが違うようである。以前はオマージュ（やパロディ）等多く見受けられた。一昔前むちゃくちゃ流行った佐々木倫子の「動物のお医者さん」でも菱沼さんが論文の原稿を帽子に見立てて現実逃避をする話があるw

デジタルリマスターって侮り難し

人間の証明 デジタル・リマスター版 [DVD] 三船敏郎,鶴田浩二,松田優作,岡田茉莉子,ジョージ・ケネディ,佐藤純彌 角川エンタテインメント 売り上げランキング : 29915 Amazonで詳しく見る

佐々木倫子のマンガは面白い。破壊的に迷惑な人が話を進めていき、被害を被る主人公という今では王道のパターン。

動物のお医者さん 全8巻 (漫画文庫) 佐々木 倫子 白泉社 売り上げランキング : 136542 Amazonで詳しく見る